【スイス入国後に「自己隔離が必要な国」の6回目の改訂・9月28日〜 】スイスの感染状況は?

9月後半、スイスの隣国フランスでは、1日当たりの新規感染者が、13000人超えの日が続く。

9月26日の時点で、フランスは14412人を記録。

そして、フランスでは、1000以上のクラスター感染が確認されている。クラスター感染は、主に学校・高齢者施設。

9月26日~28日に、フランス各地で新たな措置が導入されているが…

ところで、スイスの9月の感染状況もヤバイのか?

スイスは、新たな措置をとっているのか?

新たな措置に関して、スイスは、925日、入国後に「自己隔離が必要な国」の6回目の改訂を発表した。

今回の6回目の改定は、9月28日から実施。

「特定の国・地域からのスイス入国者に対する検疫措置」と5回の改訂の詳細は、次の記事から知ることができる。

5回目の改定は、9月14日から実施。
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4回目の改定は、9月7日から実施。
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3回目の改定は、8月20日から実施。
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2回目の改定は、8月8日から実施。
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1回目の改定は、7月23日から実施。
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最初の「特定の国・地域からのスイス入国者に対する検疫措置」は、7月6日から導入された。
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本記事では、次の順序で、「特定の地域からのスイス入国者に対する検疫措置」と「スイス国内の感染状況」について、ポイントをご紹介・解説する。

928日から実施の「特定の国・地域からのスイス入国者に対する検疫措置」の対象国・地域のリストの6回目の改訂内容

20209月のスイス国内の感染状況は?

・スイス連邦内務省保健庁と在スイス日本国大使館のリンクと連絡先

この記事は、連日、在スイス日本国大使館から届く情報とスイス連邦政府のサイトを元に作成。

928日から実施の「特定の国・地域からのスイス入国者に対する検疫措置」の対象国・地域のリストの6回目の改訂内容

9月28日から実施の「特定の国・地域からのスイス入国者に対する検疫措置」の対象国・地域のリストの6回目の改訂内容

スイス連邦政府

9月25日、スイス連邦内務省保健庁は、「特定の国・地域からスイスへ入国する者に対する検疫措置」について、「対象となる国・地域のリストと検疫措置の内容」の6回目の改訂をした。

「特定の国・地域からスイスへ入国する者に対する検疫措置」とは、「10日間の自己隔離」だ。

新型コロナウイルス感染症対策として、7月6日から実施している。

2020年9月28日から適用される「特定の地域からのスイス入国者に対する検疫措置」の内容は次の通りだ。

1. 適用日時(改訂)

1. 適用日時(改訂)

使用の画像 : Pexels

2020年9月28日(月)午前0時から

2. 対象者 : 自己隔離が義務じゃない人は?

2. 対象者 : 自己隔離が義務じゃない人は?使用の画像 : Pexels

スイスへ入国する過去10日間(※従来は14日間)以内に感染リスクが増大している国・地域(以下5 を参照)に24時間以上滞在した者(トランジットのため24時間未満の滞在にとどまる者は対象外)

「10日間の自己隔離」の義務が対象じゃない人は、次の通りだ。

国境を越えて通勤する者。

・以下に該当する者。

 

(1)感染防止措置が講じられた国外イベントなどの場合

・文化的イベントへの参加から帰国したクリエイティブアーティスト

・競技会の参加から帰国したアスリート

・専門的会議の参加から帰国した者

 

(2)専門的または医学的理由で渡航しなければならず、延期できない場合

5日間を超えて国外に留まることはできず、また、感染防止措置を講じる必要がある。

経済的・社会的活動で移動する人、医学的理由でスイスに来る人は、「10日間の自己隔離」が義務ではないと言うことだ。

日本からの渡航は、通常どおりで、「自己隔離」はない。

3. 実施内容 : スイス入国後の自己隔離は何日間?

3. 実施内容 : スイス入国後の自己隔離は何日間?

使用の画像 : Pexels

スイス入国後、直ちに自宅または宿泊施設に移動し、最大10日間の自己隔離を実施する。

4. 報告義務

検疫措置(自己隔離)の義務を負う者は、スイス入国から2日以内に所管の州当局に入国した旨を報告し、当局の指示に従わなければならない。

5. (スイスが指定する)感染リスクの高い国・地域など(改訂)

5. (スイスが指定する)感染リスクの高い国・地域など(改訂)

使用の画像 : Pexels

基準値は、当該国、地域などにおいて過去14日間における人口10万人当たりの新規感染者数が「60」以上。

ただし、スイスと国境を接し、経済的、社会的・文化的な繋がりが強い地域は、基準値を超えた場合でも当該リストから除外される場合がある。

具体的な国・地域などは次のとおりだ。

(1)スイス隣接国地域など

【フランス】

(地域圏)

・ブルターニュ(追加)

・サントル=ヴァル・ド・ロワール

・コルス(コルシカ島全域)

・オー=ド=フランス

・イル=ド=フランス

・ノルマンディー

・ヌーヴェル=アキテーヌ

・オクシタニー

・ペイ・ド・ラ・ロワール

・プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール

(海外領土)

・グアドループ

・仏領ギアナ

・レユニオン

・マルティニーク

・マイヨット

・仏領ポリネシア

・サン・バルテルミー島

・サン・マルタン島(セント・マーチン島北部、仏領)

【イタリア】(追加)

・リグーリア州(追加)

【オーストリア】

・ニーダーエスターライヒ州(追加)

・オーバーエスターライヒ州(追加)

・ウィーン州

スイス・ジュネーブに隣接しているオート=サヴォワ県(Haute-Savoie)やアン県(Ain)は、「感染リスクの高い国・地域」には含まれていない。

フランスのオート=サヴォワ県とアン県には、越境して生活している人が多いから、ジュネーブや近隣地域に影響がある。

イタリアは、第2波では第1波と違い、感染拡大していない。しかし、リグーリア州が「感染リスクの高い国・地域」のリストに入っている。

それもそのはず、リグーリア州は、感染拡大しているフランス・ニースから50キロも離れていない所なのだ。

モナコも「感染リスクの高い国・地域」だ。イタリア・リグーリア州のサンレモ(Sanremo)は、モナコからも目と鼻の先。

(2)スイスに隣接していない国・地域(※海外領土等の当該国の全領域を含む)

・アルバニア

・アンドラ

・アルゼンチン

・アルメニア

・バハマ

・バーレーン

・ベルギー(追加)

・ベリーズ

・パレスチナ

・ボリビア

・ボスニア・ヘルツェゴビナ

・ブラジル

・カーボベルデ

・チリ

・コスタリカ

・デンマーク(追加)

・ドミニカ共和国

・エクアドル(追加)

・ガイアナ

・ホンジュラス

・インド

・イラク

・アイルランド(追加)

・アイスランド(追加)

・イスラエル

・ジャマイカ(追加)

・カタール

・コロンビア

・クロアチア

・クウェート

・レバノン

・リビア

・ルクセンブルク(追加)

・モルディブ

・マルタ

・モロッコ(追加)

・モルドバ

・モナコ

・モンテネグロ

・ナミビア

・ネパール(追加)

・オランダ(追加)

・北マケドニア

・オマーン(追加)

・パナマ

・パラグアイ

・ペルー

・ポルトガル(追加)

・ルーマニア

・スロベニア(追加)

・スペイン

・スリナム

・トリニダード・トバゴ

・チェコ

・ウクライナ

・ハンガリー(追加)

・アラブ首長国連邦

・英国(追加)

・米国

※ドイツ語でのリスト順に記載

6. 今回の改訂でリストから除外された国

・コソボ

・サンマリノ

コソボ出身の人は、スイス、とりわけジュネーブに多い。スイスとコソボを行ったり来たりする人もいるから、コソボが「感染リスクの高い国・地域」から外されて良かった。

 7. 注意事項

陰性証明を有していても、本件検疫措置(自己隔離)の義務は免除されないとのことだ。また、検疫措置(自己隔離)の義務を遵守しない者に対しては、重大な違反の場合は最高10000フラン、過失の場合は最高5000フランの罰金を各州が科す場合があるのでご注意いただきたい。

次に、2020年9月のスイス国内の感染状況についてお伝えする。

20209月のスイス国内の感染状況は?

2020年9月のスイス国内の感染状況は?

使用の画像 : RiyoBlog

2020年9月、フランスはパリやマルセイユで、感染者が多く出ていて、危機的状況だ。

スイス国内の感染状況は、どう推移したのか?

9月の1日当たりの新規感染者は、次の通りだ。

スイス連邦政府保健局のグラフを見ても、9月後半は感染者数が減少しているように見えるが…

2020年9月のスイス国内の感染状況は?

スイス連邦政府保健局

しかし、9月8日ごろはPCRテスト数も多かったが、その後9月半ば以降は、緩やかにテスト数も減っている。

2020年9月のスイス国内の感染状況は?

スイス連邦政府保健局

フランスの状況を見ても、感染者数が減少しているとは思えないし、油断ならない状況だが、すごい勢いで感染者が増えているワケでもなさそうだ。

やはり、次のように、衛生に気をつけて過ごすほかなさそうだ。

・手洗い・洗髪・洗濯・掃除は、こまめにする。

・清潔でフィルターのあるマスクをして外出する。

・これから寒くなるが、換気は10分に1度くらいした方がいいと言われている。

外出先で閉め切った室内は、要注意だ。

次の記事では、9月のスイス国内の感染者数の推移をお伝えしている。

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スイス連邦内務省保健庁と在スイス日本国大使館のリンクと連絡先

【スイス入国後に「自己隔離が必要な国」の6回目の改訂・9月28日〜 】スイスの感染状況は?

在スイス日本国大使館

在スイス日本国大使館 領事班

電話:031 300 2222

Fax :031 300 2256

メール:consularsection@br.mofa.go.jp

ホームページ:https://www.ch.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

在ジュネーブ領事事務所

(ジュネーブ州、ヴォー州、ヴァレー州およびティチーノ州にお住まいの方)

電話:022 716 9900

Fax :022 716 9901

メール:consulate@br.mofa.go.jp

ホームページ:https://www.geneve.ch.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

まとめ

【スイス入国後に「自己隔離が必要な国」の6回目の改訂・9月28日〜 】スイスの感染状況は?

使用の画像 : Pexels

本記事では、下記の順序で、「特定の地域からのスイス入国者に対する検疫措置」と「スイスが指定する感染リスクの高い国・地域の基準とスイス国内の感染状況」について、ポイントをご紹介・解説した。

928日から実施の「特定の国・地域からのスイス入国者に対する検疫措置」の対象国・地域のリストの6回目の改訂内容

20209月のスイス国内の感染状況は?

・スイス連邦内務省保健庁と在スイス日本国大使館のリンクと連絡先

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