「スイスで生活するのに知っておいた方がいいポイント」は、次の3つだ。
・いつも、何事にも、「プランB」を用意しておく。
・情報にアクセスしやすい環境を整え、「的確な情報」を得ておく。
・一方で、「リラックスする時間」を作る。
スイスでだけでなく、ヨーロッパの他地域にも当てはまる事だ。
日常的なシーンにおいて「ポイントを押さえ、間違えないで行動する事」は、コロナ禍では重要だ。
自分が暮らす街の日常生活だけでなく、旅行をする際にも同じ事が言える。
私は、ヨーロッパに暮らし始めて20年弱、スイスに住み始めて10年以上になる。
「新型コロナウイルス・第1波のロックダウン」を経験して再認識したポイントが3つある。
本記事では、次の順に「日常生活に大事だと気がついた事」・「スイス人の職業的知識からのアドバイス」をご紹介する。
・コロナ禍では「プランA」だけじゃダメ !? いつも、何事にも、「プランB」を用意しておく?
・情報にアクセスしやすい環境を整え、的確な情報を得ておくには?
・「ウィズコロナ」でも、人生を楽しむ !?
コロナ禍では「プランA」だけじゃダメ !? いつも、何事にも、「プランB」を用意しておく?
使用の画像 : RiyoBlog
いつも、何事にも、「プランB」を用意したり見積もっておいたりするのは、コロナ禍では大事だ。
「プランB」とは、本来の計画「プランA」がうまくいかない時の代替案の事。英語圏やフランス語圏でよく使われる言葉だ。
「プランB」は、プロジェクトやビジネスで使われるが、日常生活においても、代替案があった方がいい事が多い。特にコロナ禍では。
例えば、お金。
私はカードで払うので、コロナ禍まで現金を持ち歩いていなかった。
日本語のレッスンの合間の何気ない会話で、「普段、現金を持ち歩いていない」と私が言ったら、銀行に勤めるスイス人の学習者さんに、「システムダウンがあったらどうするの?現金は持っておいた方がいいよ。」と言われた。
その時は、2020年3月の始め。スイスでの都市封鎖(ロックダウン)の2週間ぐらい前の会話だった。
銀行に勤めるスイス人の学習者さんの言う通りだ。システムダウンと言うのは滅多に起こらなくても、実際スーパーでカード払いができないレジに遭遇する事はある。
彼は次のように追い討ちをかけて来た。
「ホテルに泊まっている場合、支払いができなくて延泊できずに追い出される事もあると思うよ。」
スイス人バンカーの学習者さんは、旅行が好きで、日本を含めしょっちゅう様々な所に行っている。旅行をすると、自分が普段暮らしていない土地で、計画していても思った通りに行かない事を経験する。
だから、旅行好きな人は、リスクを考えたり、「プランB」を用意する人が多い。
旅行じゃなく日常生活でも、コロナ禍では、複数の解決法を持っておいた方がいい。
支払いの場合なら、カードで支払いの「プランA」、現金で支払いの「プランB」と言う具合に。
支払いに関して付け加えるなら、フランスに囲まれた立地のジュネーブでは、ユーロで支払いができるところが多い。
しかし旅行でスイスに訪れるなら、スイスフランも持っていた方がいい。
「プランB」の必要性は、お金だけでなく、交通・食事・ホテル・プログラムなど、全部のことに言える。
「プランA」「プランB」と複数の解決法を用意するには、的確な情報を得る事が必須だ。
スイスで情報にアクセスしやすい環境を整え、的確な情報を得ておくには?
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「情報にアクセスしやすい環境を整え、的確な情報を得ておく」は、言わずもがな。
次の順にお伝えする。
・壊れてから買うのでは遅い !? パソコンを注文して届くまでに10日間かかった !
・スイスでは、太陽が高いのにスーパーが閉店時間で入れてもらえない事がある !?
壊れてから買うのでは遅い !? パソコンを注文して届くまでに10日間かかった !
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ネットと情報にアクセスしやすいスマホ・タブレット・パソコンなどは、生活・旅行をするのに欠かせない。
スマホ・パソコンは、万が一壊れて使えなくなった時のために「プランB」が用意できたらしておいた方がいい。
長年使っているパソコンの調子がイマイチで、ロックダウンが緩和され、お店が再開してから Appleストアで新しいパソコンを購入したが、パソコンが届いたのは支払いから10日後だった。
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壊れてから買うのは、これからは不安が大きい。
現在使っているスマホ・パソコンが壊れる前に、新しいのを購入しておいて、古いのは不具合などを修理して使えるようにして「プランB」として用意しておいてもいい。
とは言え、Apple は、新品だと高い。修理したものを少し安く売っているお店を見るのも1つの手だ。
外でネットにアクセスすると言えば、WIFI。
スイスでは、カフェ・レストラン・駅・図書館など公共の場で WIFI が使える所は多い。しかし私は、セキュリティがある程度シッカリしていない限り使わない。
スイスでは、太陽が高いのにスーパーが閉店時間で入れてもらえない事がある !?
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「情報にアクセスしやすい環境」を整えつつ、「的確な情報を得ておく事」は、大切だ。
旅行でスイスに来る場合、列車・飛行機などの運行状況は、誰もが調べる。しかし、思ってもみない事で調べておけばよかったという事がある。
例えば、スーパー。スーパーに入ろうとして、入り口で入れてもらえない方たちををよく見かける。
理由は、「閉店時間」の数分前だから。
「太陽もまだ高いのにもう閉店?」
特に夏は、太陽がギラギラしている中、スーパーが営業終了するのはチョット変な感じだ。しかし大多数のスイスのスーパーの土曜の閉店時間は、18時だ。
土曜日に限らず、スイスのスーパーの「閉店時間」は、他の国に比べて早い。
「的確な情報を得ておく事」は、旅行ではなく日常生活でも、コロナ禍では重要だ。
「新型コロナウイルス対策」で、色々な変更や注意事項があるから。
「プランB」を用意し、「情報にアクセスしやすい環境を整え、的確な情報を得ておく」のは重要だが、「リラックスする時間」を作る事も、とても大切だ。
「ウィズコロナ」でも、人生を楽しむ !?
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「ウィズコロナ」だろうが、人生を楽しまなければ、意味がない。
余裕が持てるように行動し、ゆったり・まったり・のんびり過ごした方がいい。
スイス人哲学者・作家の Alain de Botton(アラン・ド・ボトン)氏は、次のように提言する。
常に最悪の事態を想定すれば、「コロナ不安」から抜け出せる。
クーリエ・ジャポン
最悪の事態を想定して行動すれば、「不安」も少なくなるし、より良い時間が過ごせる。
とは言え、世の中には「思考停止」気味の人もいる。
例えば、何がなんでも自粛の人だ。
感染数が減少してきてロックダウンが解除され、一定の条件がありながらも旅行が出来るようになり、旅行をする人に、「旅行をするなんて信じられない ! 」と感情的に圧力をかけるのを Twitter で見かける。
「コロナ禍」と言う事で、政府が課す「行動の制限」以上に自粛する人がいる。
良くないと思うのは、他人に「自粛」を押し付ける事だ。感情的に他人を叩く人たちの多くは、科学的なアドバイスをしている訳ではない。
旅行好きな人には、リスクを考えたり、「プランB」を用意したり、良く調べてから行動する人も多い。
「コロナ禍」に、間違った知識の元、メチャクチャな行動するのは愚か。
しかし、一概に自粛を強要し、旅行をする人を非難するのも、愚かだ。
「ウィズコロナ」でも、ただひたすら我慢をして過ごすだけでなく、リスクを考えたり、「プランB」を用意したりしながら、人生を楽しむ事は出来る。
「備えあれば憂いなし」。
まとめ
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本記事では、下記の順に「日常生活に大事だと気がついた事」・「スイス人の職業的知識からのアドバイス」をご紹介した。
・コロナ禍では「プランA」だけじゃダメ !? いつも、何事にも、「プランB」を用意しておく?
・情報にアクセスしやすい環境を整え、的確な情報を得ておくには?
・「ウィズコロナ」でも、人生を楽しむ !?
「コロナ禍」を経験し、私はより良い生き方を学んだと思う。
「アレがダメならコレ、コレがダメならアレ」と言う思考法は大事だと再認識した。
正攻法である「プランA」だけで、人生終わったと思うのは間違いだ。
そして、人生は仕事・勉強だけではない。人生は楽しむためにある。
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