ヨーロッパの COVID19 の感染率のランキングで、フランスを差し置いて上位を占めていたスイス・フランス語圏の大半の地域は、レストラン・カフェの閉業の措置が取られていた。
Twitterで次のような声が聞こえてきたので、スイスの新型コロナウイルス対策の措置と感染者数推移についてカンタンにご紹介する。やはり下ってきたのですね。他のヨーロッパの多くの国が上昇傾向なのに。そして、たいした対策もしてないのに、[…]
私が住んでいるジュネーブ州は、11月2日19時から部分的ロックダウンが始まり、レストラン・カフェも閉まった。
先日、ヨーロッパに新型コロナウイルスの大きい第2波が襲っている件に関して、次の質問をいただいた。スイスは皆さんマスクするのですね。でも、ヨーロッパはどうして一気に感染爆発してるのですか?夏休み効果なのですか?— mm (@t[…]
スイスの感染者数は、ピークを過ぎて下がり始め、11月後半のスイス・フランス語圏では飲食店・商店の再開が発表されている。
11月25日、スイス西部各州(ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州、ジュラ州)は、新型コロナウイルス感染症予防のために実施中の各種措置のうち、レストランの営業再開に関する共通の緩和措置を発表した。
次のポッドキャスト・音声動画では、11月25日のRTS(スイスロマンド放送)のサイトの記事「スイスでは、フランス語圏の5つの州のレストランが12月10日に営業を再開」をご紹介しながら、11月末の街の様子をカンタンにご紹介している。
本記事では、次の順序で、スイス西部各州(ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州、ジュラ州)のレストランの営業再開について、カンタンにポイントをご紹介・解説する。
・スイス西部各州(ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州およびジュラ州)のレストランの営業再開はいつから?
・レストランの営業再開の条件とは?
・新型コロナウイルスのまん延状況にどのような影響を与えるかモニタリング実施 !
・スイス各州政府の措置の詳細とサイトのリンク
この記事は、連日、在スイス日本国大使館から届く情報とスイス連邦政府のサイトを元に作成。
スイス西部各州(ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州、ジュラ州)のレストランの営業再開はいつから?
使用の画像 : RiyoBlog
スイス西部各州間の協議の結果、ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州およびジュラ州において、12月10日(木)からレストランの営業再開が認められる。
お隣の国、フランスに比べると1ヶ月以上早くレストランが開業する予定だ。フランスのレストラン再開日は、1月20日。
#COVID19 | Les bars et les restaurants resteront fermés jusqu’au 20 janvier 2021. pic.twitter.com/BSSdrcksD4
— Gouvernement (@gouvernementFR) November 26, 2020
ヨーロッパの COVID19 の感染率のランキングで、フランスを差し置いて11月の数週間1位を維持していたジュネーブ州で、レストランが1ヶ月以上早く再開だ。
ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州およびジュラ州では、どんな条件下でレストランが再開できるのか?
スイス・フランス語圏のレストランの営業再開の条件とは?
使用の画像 : RiyoBlog
営業再開に際し、少なくとも以下の事項を含むスイス連邦政府による措置の遵守が条件となる。
(1)午後11時から翌午前6時までの時間帯における営業の禁止
(2)1テーブル当たりの着席人数を4人以下に制限
(3)着席以外での飲食の禁止
(4)連絡先情報の提出
(5)着席時以外における社会的距離の確保とマスク着用に加え、手洗いなどの衛生措置の遵守
顧客の連絡先情報の管理はなかなか難しいと感じる。
今まで、ジュネーブでレストランやカフェの入り口にノートとペンが置いてあったりした。しかし、どんな状況(来店する人数など)の人が連絡先を残すべきかレストラン側がハッキリ書いて用意していなかったり、同じレストランなのに書かなきゃいけなかったりノートすら用意していなかったり、行くたびに違う対応をするのを見聞きしてきた。
飲食店がキチンと措置を守っているか、飲食店再開が感染状況にどのくらい影響するのか、スイス連邦政府はどのように取り組むのだろうか?
新型コロナウイルスのまん延状況にどのような影響を与えるかモニタリング実施 !
使用の画像 : RiyoBlog
各州は、レストランの営業再開が新型コロナウイルスのまん延状況にどのような影響を与えるかモニタリングを実施する。
これにより、まん延状況により必要と認める場合、本件営業再開措置の決定を取り消す可能性がある。
スイス各州政府の措置の詳細とサイトのリンク
各州政府の措置の詳細については、以下のサイトをご確認いただきたい。
フリブール州発表(ドイツ語・フランス語)
ヌーシャテル州発表(フランス語のみ)
https://www.ne.ch/medias/Pages/20201125_Reouverturerestaurants.aspx
ジュネーブ州発表(フランス語のみ)
在スイス日本国大使館と在ジュネーブ領事事務所の連絡先
在スイス日本国大使館と在ジュネーブ領事事務所の連絡先をご紹介する。
在スイス日本国大使館 領事班
電話:031 300 2222
Fax :031 300 2256
在ジュネーブ領事事務所
(ジュネーブ州、ヴォー州、ヴァレー州およびティチーノ州にお住まいの方)
電話:022 716 9900
Fax :022 716 9901
ホームページ:https://www.geneve.ch.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
まとめ
使用の画像 : RiyoBlog
本記事では、下記の順序で、スイス西部各州(ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州、ジュラ州)のレストランの営業再開について、カンタンにポイントをご紹介・解説した。
・スイス西部各州(ヴォー州、フリブール州、ヌーシャテル州、ジュネーブ州およびジュラ州)のレストランの営業再開はいつから?
・レストランの営業再開の条件とは?
・新型コロナウイルスのまん延状況にどのような影響を与えるかモニタリング実施 !
・スイス各州政府の措置の詳細とサイトのリンク
RTS(スイスロマンド放送)のニュースを見ていると、11月いっぱい閉業を迫られたジュネーブの商店や飲食店は、再開許可が出ても経営難で倒産のところもあるようだ。
https://twitter.com/KojimaRiyo/status/1333368733335769089?s=20
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