- 「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」を親に反対されても、「わかりました ! じゃあ、日本人と結婚します ! 」と従順に親の言うことを聞かなくていい !
2018年の海外に住んでいる日本人の総数は、139万370人。
30年前の1988年は、58万6972人で、海外に住む日本人は増え続けている。
(引用 : 外務省「海外在留邦人数調査統計」)
2019年の日本に住んでいる外国人の総数は、282万9416人。
(引用 : 在留外国人統計)
日本人が、日本人以外の人と出会いお付き合いする事は、珍しくなくなってきている。
本記事では、現在、次の状況にある方が、親や家族などの親しい人に「お付き合い」や「結婚」を反対された時どうしたらいいか、解決法を提案してみる。
・「国際結婚」を考えている方
・「国際恋愛」をされている方や「バックグラウンドの違うパートナー」がいる方
日本にいても海外で生活していても、日本出身じゃない人や宗教・民族・国籍・母語・年齢・生い立ち・文化背景などが違う人とお付き合いする事がこれからもどんどん増えると思う。
ただ、「お付き合い期間」を経て「結婚」や「パートナーシップ」を組むとなると躊躇する話も聞く。躊躇する理由が、次のような理由ならわかる。
・カップル間で対等に会話できない。
・必要に応じて学ぶ姿勢がない。
・信頼・尊敬しあえる間柄じゃない。
だが、親に「違う国の人と結婚してもらいたくない」や「言葉が通じないから、違う国の人は嫌だ」と言われた事が、次のステップに行くのに躊躇する原因の1つになってしまっている人たちもいる。
私はヨーロッパで生活し始めて20年弱。現在は、ヨーロッパの国際都市で、国籍、民族、宗教、母語、年齢、仕事、趣味・興味、生い立ちが違うパートナーと生活している。
しかし、20代の留学時代に、親に「国際結婚」を反対されている友達がいたり、私自身も、母親にあまりいい顔をされなかった経験を持つ。
本記事を読めば、親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時、するべき事がわかり、より良い人生を選択できる可能性が上がる。
親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時するべき事とは、次の2つだ。
・自立する。
・リテラシー・物事の理解力を上げる。
本記事では、親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対されたらどうしたらいいか、私が見聞きした話・私の体験談を交えて解決法を、次の順序でご紹介・解説する。
・「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」を反対する親の正体とは?
・親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時するべき2つの事【重要】
「国際結婚」「国際恋愛」を巡り、親の反対にあったり、親がいい顔をしない状況の方に、本記事を参考にしていただき、より良い人生を築いていただければ幸いだ。
「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」を反対する親の正体とは?
使用の画像 : Pexels
赤の他人なら、自分の私生活にケチをつけられても無視すればいいだけだ。しかし、親となると難しい。
親に「お付き合い」や「結婚」の相手を否定された時、当事者の反応・行動は、次の2つにザックリ分かれる傾向がある。
・従順に親の言うことを聞く。
・親に反発し、我が道を突き進む。
私は2つ目のタイプだ。個人的意見では、自分で選んだ人生なので、満足感は高い。
しかし、どのようなスタンスを取るか考える前に、まず、親がどう言う理由で子どもの「お付き合い」や「結婚」の相手を否定するのか知った方がいい。
「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」を反対する親の正体について、次の順にご紹介・解説する。
・「子どもは親の人形じゃない ! 」*留学中のパリで日本人の友達から聞いた話
・「 偏見・差別的思考で勝手に決めつけるな ! 」*私の体験談1
・「プロフィールはバッチリで、母も喜びそうな人なのに…」*私の体験2
「子どもは親の人形じゃない ! 」*留学中のパリで日本人の友達から聞いた話
使用の画像 : Pexels
日本では、「子供は親の所有物」のような考えを持っている親がいる。
「子供は親の所有物」だと思っている親は、次のような事をする。
・子供が自分の言うことを聞くよう仕向ける。
・聞かなかった場合、制裁を加えると脅かす。
例えば、留学中の子供に向かって「留学資金を出しているのは親なんだから、親の言うことを聞け ! 聞かなかったら送金を打ち切る ! 」と言ったりする。
私は留学中のパリで日本人の友達からそのような話を聞き、下手に親に自分のプライベートを話すものじゃないな、と思ったものだ。
子供を心配したり、留学が終わったら親元にサッサと帰ってきてもらいたい親心はわかる。しかし、裏を返せば、私利私欲のために子供の人生を私物化する親だ。そんなの私はゴメンだ。
人生は一回っきり。自分の人生は自分のために生きるべきで、親のために生きるべきじゃない。
若い時にモヤモヤしながらも親の言うことを聞き、自分の思う通りに人生を生きなかった人は、その後どうなるのだろうか?
・数十年経って自分の果たせなかった夢を自分の子供に託す。
・子供を自分の思い通りにさせようとコントロールする親になる。
数年間、親の「エゴ」を満足させられても自分が幸せじゃなきゃ、「負の連鎖」は続く可能性が高い。
親や周囲に何と言われようと、相手の出身や自分との「バックグラウンドの違い」に関係なく、次のような人をライフパートナーにした方が幸せな人生を送れる。
・対等に会話できる。
・必要に応じて学ぶ。
・信頼・尊敬しあえる。
次にスイスで起こった私の体験談を2つご紹介する。
「 偏見・差別的思考で勝手に決めつけるな ! 」*私の体験談1
使用の画像 : RiyoBlog
私が住むヨーロッパの国際都市は、様々な国の人がいる。
パートナーと付き合いだした当初、母は私に次のようにぬかした。
「コソボ(民族虐殺・紛争など経て2008年に独立宣言した岐阜県くらいの大きさの南東ヨーロッパの小国)は、国際的に評価されてない国で、欧州でも評判が悪いはずだけど…」
私は「「出身国が置かれている状況」と「個人の資質」を混ぜて考えちゃうのはなんてアホな考えだ」と思い、母と距離をとった。
パートナーとしていい人かそうじゃないかは、出会った時に「列強の国」のパスポートを持っているかどうかじゃわからない。
家族と言えど、次のような浅はかで短絡的・差別的思考の人とは、私は距離を置く。
・経済的に豊かな国の出身の人はいい人
・紛争があり経済的にうまく行ってない国の人はよくない人
下手に言い合いをすると、自分のエネルギーも時間も吸い取られてしまう。なので、私は「こんなことしか考えられないなんて、可哀想な人」と心の中で思うだけに留めることにしている。
とは言え、私も「母が喜びそうなプロフィールの人」と付き合おうとした事もあった。
「プロフィールはバッチリで、母も喜びそうな人なのに…」*私の体験2
使用の画像 : Pexels
パートナーと出会う前、あるマダムが「息子を紹介したい」と言うので、ロレックスに勤めるスイス人の男性と何回か会ってお茶したり食事したりしたことがある。
母がその男性のプロフィールを聞いたら喜ぶだろうと思ったし。
しかし、2人きりで会ってみると、スイス人のロレックス勤務の高収入の男性は、次のような人間性を疑う事ばかりで、私はゲンナリした。
・タイで友達が経営する売春宿の話をトクトクとした。
・彼自身の母親をバカにした話をしてきた。
国籍も勤務先も年収も、その人が良い人か測るものさしに全くならない。
だが、世の中には私の母のような短絡的・差別的思考の人もいる。なので、よく知らない人にスイス領土内で「旦那さんは何人?」と聞かれ、この人は「差別的なイヤなヤツ」かもしれないと感じる場合は、満面の微笑みで「スイス人です」と答えるようにしている。そうすれば高確率で「いいですねー」と言われるので「もちろん !! それではさようなら」と言って離れることにしている。
ケースバイケースだが、差別的な人とは戦わずに回避して生活する方がいい場合もある。
それでは、次に本記事で一番重要な「親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時するべき2つの事」を解説する。
親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時するべき2つの事【重要】
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私が実際に経験してわかった事をお伝えする。
親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時するべき事とは、次の2つだ。
・自立する。
・リテラシー・物事の理解力を上げる。
自立する
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「自立する」と言う事は、もう少し具体的に言うと次のようになる。
・精神的に自立する。
・経済的に自立する。
精神的に自立する
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親は、絶対的な存在ではなく、「間違えをする弱い人間」であるのを忘れてはいけない。
「精神的に自立する」と言う事は、親に依存したり、頼り過ぎたりしないと言う事だ。
例えば、誰かと「お付き合い」している場合は、「私生活」を親にしょっちゅう報告したり相談したりしない。「結婚」する事を決めたら親に報告すればいい。
「国際結婚」に限らず、「移住」のようなチョット大きい人生のプロジェクトもだ。気軽に親に自分のアイデアを話した結果が、親からヒドい言葉を投げつけられ精神的打撃を受けることもある。
「精神的に自立していない親」を持った子どもは、意識して自分の意思で行動しないと、いつまでも親の支配下に置かれるから要注意だ。
反対に、子どもを支配しようとしない「精神的に自立している親」を持ち、何でも気持ちよく話題にできるなら、上記のようにバリアを張る必要はない。
経済的に自立する
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「経済的に自立する」事は、学業を終え仕事をしている方なら簡単だ。
しかし、留学中で親からの送金で生活している方にとっては難しい問題だ。外国で勉強しながら、労働時間の制限もあるビザで、いきなり全ての費用を自分でまかなうのは難しい。
とは言え、前述の「「子どもは親の人形じゃない ! 」*留学中のパリで日本人の友達から聞いた話」でご紹介したように、親が「言う事を聞かなかったら、送金しない」と脅迫してくる事もあるから、経済的に自立する為に解決策を見つけようとしたほうがいい。
私も留学の最初の数年は親に費用を出してもらっていたが、途中から全て自分でまかなわなければいけなくなった。
私がとった解決策は次の通り。
・条件が合う奨学金を片っ端から応募した。
・自分が教えられる分野を個人レッスンで教え始めた。
奨学金は、運よく「スイス政府奨学金」の一番額が高いのをもらえ、個人レッスンも需要があり、スイスで勉強しながら生活することができた。ただし、かなり忙しかったが。
最近は、自活する事が難しい留学中の学生でも、次のものなどを組み合わせて、ビジネスとして稼いでいる方も見受けられる。
・ブログ
・YouTube
現地ネタ、語学ネタ、専門ネタ、Vlog風など、様々なスタイル、トピック、やり方があって面白い。
ネットビジネス・SNSを活用したビジネスは、すぐに結果が出る事は少ない。サラリーマンの副業と同じく、自活を始める前から地道に取り組んでおく必要がある。
何かをして、お金になるかならないかは、「需要と供給」の問題だ。流行をキャッチして、時代・土地にあったビジネスを探したり作ったりした方がいい。
次のトピックも、「国際結婚」「国際恋愛」をする上で外せない。
リテラシー・物事の理解力を上げる
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「リテラシー・物事の理解力を上げる」事は、前述の「自立する」につながるから、とても大事だ。ポイントは、生きていくための能力・知識をあげる事。
結婚したり、パートナーシップをとったりするのは、1人で生きていく訳じゃない。しかし、人生は何が起こるかわからないし、「生きていくための能力・知識」がある2人がカップルならより豊かな人生を送れる。
それでは、次の順に解説する。
・生活に必要な語学をできるようにする。
・生活・人生に必要な知識・能力をつける。
生活に必要な語学をできるようにする
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「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」で重要なのが、語学だ。特に、日本以外に住む場合。
語学と言っても、まずできるようにすべき事は、日常会話だ。
日本以外の国に住み、「外国語の日常会話ができる」とは次のような状態だ。
・日常生活の中で起こる様々な問題を解決・交渉できる。
・日本語ネイティブ以外の友人・知人がいる。
・その場にあったコミュニケーションの仕方ができる。
結婚を機に相手の出身国に住むケースでは、英語と現地語のどちらか、あるいは両方できるようにしなければ、生活・仕事に支障が出る事もある。
留学・仕事で海外に住んでいる方は、普段の生活で英語か現地語を使う事が多い。それでも、私のようにフランス語圏の住んでいても、4年間もフランス語の日常会話がたどたどしい場合もある。
「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」において、語学が重要な理由は、次の通りだ。
日常生活を快適に送るだけじゃなく、夫婦・カップルの生活をうまく送るためにも、日常会話・適切なコミュニケーションができる事は重要なのだ。
海外に住み、「外国語の日常会話ができるようになるコツ」については、こちらの記事をどうぞ。
「フランス語を勉強しているけど、なかなか話せるようにならない」というお悩みをお持ちじゃないだろうか?私は日本の大学でフランス語を第2学国語として勉強し、大学を卒業した後は留学のためフランスで生活し始めた。しかし最初の4年間ほ[…]
生活・人生に必要な知識・能力をつける
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これも、かなり重要だ。前述の「自立する」と関係がある。
「生活・人生に必要な知識・能力」とは、次の4つだ。
・健康・衛生・性感染症の知識と予防
・健康で元気でいられる食事が作れる事
・片付け・掃除をし、勉強・仕事に集中できたり、リラックスできる気持ちの良い空間を作れる事
・歴史・文化・芸術・科学・お金の知識をつけたり、政治の動向やニュースをキャッチしたりして、安全で適切な言動ができる事
以上の4つは、「生活・人生に必要な知識・能力」なのに、例外を除いて学校で習わない。チラッと習っても学校生活では重要視されてないので、実家から離れて最初から完璧にこなせる人はかなり少ない。
しかし、「生活・人生に必要な知識・能力」の4つのポイントを押さえてないと、自立できないし、危険な目にあう。
海外で暮らすのなら、なおさらだ。
例えば、「性感染症の知識と予防」に関して、感染後がん化するリスクのあるHPV (ヒトパピローマウィルス)が最近、問題視されている。どのように予防したらいいか、最新の信頼できる情報を知る必要がある。
そして、「健康で元気でいられる食事が作れる事」もとても大事だ。私はフランス留学中に、具合が悪くなり検査をした結果、貧血と診断された。料理に興味がなかった私は、食事をおろそかにしていた。
それを機に、栄養について考えるようになった。どこで、何を買い、どう調理したら、安全で栄養があるものが食べられるか、知る必要がある。
まとめ
親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時するべき事とは、次の2つとお伝えした。
・自立する。
・リテラシー・物事の理解力を上げる。
本記事では、親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対されたらどうしたらいいか、私が見聞きした話・私の体験談を交えて解決法を、下記の順序でご紹介・解説した。
・「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」を反対する親の正体とは?
・親に「国際結婚」「国際恋愛」を反対された時するべき2つの事【重要】
「国際結婚」「国際恋愛」を巡り、親の反対にあったり、親がいい顔をしない状況の方に、本記事を参考にしていただき、幸せな人生を築いていただければ幸いだ。
「国際結婚」「国際恋愛」「バックグラウンドの違う人とのパートナーシップ」をされている方は、自分自身が語学を頑張るだけじゃなく、相手が日本語に興味を持っているなら、日本語を教えることも考えてもいい。
「日本語ネイティブじゃない人に日本語を教えるコツ」は、こちらの記事をどうぞ。
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