12月18日、スイス連邦政府は、新型コロナウイルス感染症に対する「全国的措置の強化」を発表。主に飲食店やスポーツ・文化・レジャー施設の休業だ。
12月18日、スイス連邦政府は、新型コロナウイルス感染症に対する「全国的措置の強化」を発表した。12月11日に、新型コロナウイルス感染症に対する「全国的な追加措置」を発表したばかりだ。[sitecard subtitle=関連記事 […]
関連:現行措置(2020年12月18日発表)
1月6日に措置が決定されるはずだったが、13日に延長された。
この記事で私が伝えたい事は次の2つだ。特にスイスに似た状況の地域にお住まいの方にだ。・楽観視しないで最悪の事態を考えて、行動をとった方がいい。・情報は、政治家の発言だけでなく、様々なサイドの医師・研究者などが発信する情報を自[…]
1月13日、スイス連邦内閣は、2020年12月22日(火)から2021年1月22日(金)まで期間を定め導入している新型コロナウイルス感染症に対する全国的措置(飲食店、文化施設、スポーツ施設、レジャー施設などの閉鎖など)について、期限を2月末まで5週間延長するとともに、追加の強化措置を導入する閣議決定をした。
#スイス
部分的ロックダウンの内容に関するデッサン。 https://t.co/gSWYk8Zg6r— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 13, 2021
とは言え、感染拡大が懸念される義務教育を閉めるわけでもない。なぜ、義務教育を閉めないのか?
スイスは義務教育閉めるつもりないかも知れないが、
感染拡大を抑えるのは、学校開けていてはムリだろう😅 https://t.co/9TZWlqVgeL— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 13, 2021
そして、閉業になるビジネスや施設などのカテゴリーについても疑問視されている。
本記事では、次の順序で、「2021年1月13日のスイス連邦政府発表の新型コロナウイルス感染症に対する全国的措置の期限延長と追加の強化措置」について、カンタンにポイントをご紹介・解説する。
・COVID19 に対するスイスの現在の全国的措置はいつまで?【現行措置の延長】
・そんなに現行の措置と変わらない?【追加の強化措置】
・1月13日のスイス連邦政府の発表と記者会見の様子
・義務教育を閉めたら感染拡大を抑えるのに有効なはずだが、閉められない?
・在スイス日本国大使館と在ジュネーブ領事事務所の連絡先
この記事は、在スイス日本国大使館から届く情報とサイトを元に作成。
COVID19 に対するスイスの現在の全国的措置はいつまで?【現行措置の延長】
使用の画像 : RiyoBlog
11月は新規感染者が目に見えて減少した。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://riyoblog.com/switzerland-when-will-the-huge-second-wave-calm-d[…]

使用の画像 : RiyoBlog
そんなに現行の措置と変わらない?【追加の強化措置】
使用の画像 : RiyoBlog
生活必需品じゃない店舗の閉鎖
使用の画像 : RiyoBlog
スーパーやガソリンスタンドやキオスクは、午後7時以降、日曜日の営業は可能と言う事だ。
1月17日(日)、ジュネーブ近郊のガソリンスタンドは営業していた。給油したりテイクアウトのエスプレッソを買ったりできた。
#スイス
散歩に行く前にエスプレッソ😇
ガソリンスタンドで⛽️ pic.twitter.com/JsMSlRPS41— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 17, 2021
日本食材店が開いているか気になる方もいるかも知れない。次の記事で、ジュネーブとローザンヌで展開している UCHITOMI を営業情報のリンクとともにご紹介している。
「スイスの食べ物は飽きた ! 」「日本食が恋しい ! 」そんな時、みなさんはどうしますか?本記事は、次のような方向け。・ジュネーブ・ローザンヌで日本食材店を探している方・スイスの日本食材店・日常生活に興味のあ[…]
「生活必需品じゃない店舗」の区分けが難しい。
マッサージ屋やメイク·ネイル·タトゥーサロンも営業可。
結局閉まるのは服屋と家具屋と家電屋くらいなのかな。それだけで人の移動を減らせるのかしら…
Neue Corona-Massnahmen: Diese Geschäfte bleiben in der Schweiz geöffnet – watson https://t.co/MpeVZ87MdR
— TomokoMuthムートゥ朋子 (@TomokoMuth) January 14, 2021
今回の部分的ロックダウンでは、ヘアサロン、マッサージなどは営業可とのこと。
本屋は閉業だが、ガーデニングセンターは営業可。
#スイス
確かに。月曜日から、庭用品は買えるのに、本屋は閉業はおかしい。Au lendemain des annonces du Conseil fédéral, les réactions sont contrastées. Revue de presse avec Esther Mamarbachi. https://t.co/J2tH1LJvPH
— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 14, 2021
アパレルは閉業だ。
ガラーン。シャッター街。#スイス は、月曜日からアパレルも閉業に。
2月末まで続く予定です…
Soldes (セール)の宣伝も虚しく… pic.twitter.com/9mWgwG8Eic— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 20, 2021
ホームオフィス
使用の画像 : Pexels
雇用者に対し、業種および業務内容により可能な限り、従業員のホームオフィス実施を可能とするよう求められる。
この措置は一時的なものであるため、雇用者は従業員のホームオフィス実施に伴う経費(電気料金、家賃など)を負担する義務を負わない。
ホームオフィスが不可能または部分的にしか実施できない場合、同じ執務室内に2人以上で勤務する際にはマスク着用が義務付けられる。十分な社会的距離の確保だけでは不十分となる。
なお、マスク着用義務の適用を除外する場合には、医師または心理療法士が発行した診断書の提出が必要となる。
集会の人数制限は何人まで?
使用の画像 : RiyoBlog
1月13日のスイス連邦政府の発表と記者会見の様子
1月13日のスイス連邦政府の発表と記者会見で一瞬で今までと違うと感じたことは、政治家のマスク着用だった。
以前は、記事会見で政治家がマスクしていなかった。
今日の発表ではマスク着用😷130121_Berset_Extrait https://t.co/y7MwhLbSCV pic.twitter.com/6rAgoAKWrI
— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 13, 2021
スイスは2020年11月に第2波の大爆発を経験し、強力な感染力を持つ変異株による拡大を警戒している。
#スイス #COVID19
Alain Bersetは、スイスでの英国の変異株の症例数は毎週2倍になると推定している。第3波の用意しなきゃ… https://t.co/6Ymd5XIGlm
— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 13, 2021
スイス連邦政府のサイトで、1月13日の発表が読める。今回は英語もある。
スイス連邦内閣閣議決定(ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語)
https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/medienmitteilungen/bundesrat.msg-id-81967.html
動画でも発表と記者会見の様子を見る事ができる。
義務教育を閉めたら感染拡大を抑えるのに有効なはずだが、閉められない?
使用の画像 : Pexels
今のところ、一部の地域をのぞいて義務教育は開けたままだ。
#スイス
1月18日月曜日、アルプスの絶景やウィンタースポーツで知られるグラウビュンデン州、高級リゾート地サンモリッツで、
南アフリカの変異株がスキー場で検知されたのを受け、全ての学校を閉鎖する事を決定。https://t.co/sk4LRe29s1— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 20, 2021
ジュネーブに住んでいる私の周りでも、感染者が増えている。
クリスマス休暇が終わり1月に会った知人の中には、COVID19 に感染した人もいる。小学生の子どもが2人いる方だ。
幸い症状は重くなかったそうだが、人によってはいざ感染し症状が出るとかなり重くなる。
子どもは症状が軽くても、家庭内で親や祖父母が感染したと思われるケースは多い。
#スイス もこの路線か…🙄
義務教育の子どもとその家族に会う時は、より気をつけた方がいい。 https://t.co/M5KhERtS6j— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 14, 2021
とは言え、義務教育を閉めたら感染拡大を抑えるのに有効に思えても、行政は小学校を閉鎖にしない。
メディアを見ていると、次のような理由が挙げられている。
・閉校が子どもたちの精神的・社会的な発達に悪い影響を及ぼす。
・スイスの公用語がネイティブ・ランゲージではない子どもの言語教育の遅れが危惧される。
言語教育の遅れが一番心配される年齢は、9歳~11歳が中心だろう。ジュネーブは、外国人が多く、人口の半数以上が外国籍を持っている。
スイスの国際都市、ジュネーブでは、人口の23%が「完璧なバイリンガル」、6%が完璧に3カ国語以上運用できる。[blogcard url=https://www.tdg.ch/geneve/actu-genevoise/anglais-l[…]
13歳、14歳ぐらいの中学生になると、ニュースを聞いたり状況を把握しているので、自分が行っている学校の感染状況と照らし合わせて、どのような措置をとるべきか意見を持っていて面白い。
1月、スイスが義務教育を閉めない理由をあげても、ドイツでは学校も幼稚園も閉まるとのこと。
事前情報通り、ドイツは2月14日までロックダウン延長。学校も幼稚園も閉まる。店も日常生活に必要な店以外は閉まったまま。近距離交通と商店でのFFP2マスク義務化。企業にホームオフィスを認めるよう労働省から政令がでる。外出制限の強化はなし(これまでどおり)。企業や自営業者への助成金を増額。
— たこ@ドイツ (@takochan_de) January 19, 2021
Twitterで「戦争で8歳〜13歳まで学校で勉強できなかったが、33歳の今キャリアがあるから大丈夫」と言う励ましの声が流れてきたが、そう単純ではない。
戦争などで死にそうになった経験をした人は、
何もかもが揃った環境にいる人より、
能力が高い事が多い。
だから、学年をやり直したり、学校教育で可能性を増やす事も大事だと思う。 https://t.co/EFIQ643GZ9— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 15, 2021
義務教育を閉めたら感染拡大を抑えるのに有効に違いないが、公教育の適切な決定をするのは難しい。
人の能力・環境はそれぞれ違う。そして、様々な政治的思惑の中で議論され決定されていく。
在スイス日本国大使館と在ジュネーブ領事事務所の連絡先
在ジュネーブ領事事務所(ジュネーブ州、ヴォー州、ヴァレー州およびティチーノ州にお住まいの方)
電話:022 716 9900
Fax :022 716 9901
ホームページ:https://www.geneve.ch.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
まとめ
使用の画像 : RiyoBlog
本記事では、下記の順序で、「2021年1月13日のスイス連邦政府発表の新型コロナウイルス感染症に対する全国的措置の期限延長と追加の強化措置」についてポイントをご紹介・解説した。
・COVID19 に対するスイスの現在の全国的措置はいつまで?【現行措置の延長】
・そんなに現行の措置と変わらない?【追加の強化措置】
・1月13日のスイス連邦政府の発表と記者会見の様子
・義務教育を閉めたら感染拡大を抑えるのに有効なはずだが、閉められない?
・在スイス日本国大使館と在ジュネーブ領事事務所の連絡先
義務教育の他に、スイス連邦政府の連日の発表やメディアを見ていて気がついた事がある。
#スイス のジャーナリストは、
スイス政府が実施する自営業者に対する財政援助が機能していない事の証言を集め報道している。
SNSを通じ呼びかけた模様。
政府が発表する事と実際が違うのは、スイスも。 https://t.co/ULMxMR4X3g— Riyo🤲🏻国際都市ジュネーブから🌍 (@KojimaRiyo) January 16, 2021
「政府はパンデミックを利用して、民主主義を弱体化させ、コントロールする力をより強くしようとしている」。署名を提出した市民団体はそう話します。#コロナ #スイス https://t.co/BoTcihj94P
— swissinfo.ch (@swissinfo_jp) January 19, 2021
財政援助や政治のあり方も、視野に入れてニュースを見ていきたい。
2020年11月は、スイスにとって悪夢のような数週間だった。大阪府ほどの人口のスイスで、1日あたりの新規感染者数1万人超えを記録し、ジュネーブ州がヨーロッパで一番感染率が高い地域となった。#スイス #COVID19家族以外は[…]
スイスの「12月の感染者推移」は、11月の爆発的な感染拡大は抑えたものの、横ばいで減少しなかった。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://riyoblog.com/can-switzerland-prev[…]
12月19日、英国政府は新型コロナウイルスの変異株を検知したと発表。WATCH LIVE: An update on coronavirus (19 December 2020) https://t.co/zqVXIkifSd[…]
12月11日、スイス連邦政府は、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な追加措置を発表した。スイスで爆発的感染になった第2波が一旦収束し始めたものの、また増加傾向…[sitecard subtitle=関連記事 url=https:[…]