【コロナ禍のスイスのレストランの営業再開の様子・2020年5月〜6月】飲食店関係の対策も「手探り」 !?

3月16日にソマルーガ大統領が「感染症法に基づく非常事態宣言」を発表した。レストランもテイクアウト・デリバリー形式を除いて、閉店。

スイスでは、2ヶ月前後、ほとんどの飲食店は閉店だった。

511日からレストラン・バーが再開し、少しずつ義務・制限が解除されていくが、6月に感染者が増え始め、7月半ば、ジュネーブのルーフトップバーでも30人近くの「クラスター感染」を出している。

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「マスク着用の義務」も、8月後半、スイス・ドイツ語圏の一部地域では、食べ物を販売する野外の屋台の店員は、マスクをしていない話を聞く。

「新型コロナウイルス対策」に一貫性はなく、スイス連邦政府も「手探り」状態だ。

本記事では、次の順で、「コロナ禍、2020年5月~6月のスイスのレストラン・バーの営業再開」について、在住者の視点でご紹介する。

511日からレストラン・バーの営業が再開可能だけど、条件がある !?

55日、レストラン・バーが再開の準備で、トントンカチカチ、路上にはネジが転がっていた !?

511日、ジュネーブもレストラン・バーが再開した !

66日から、レストランでの1テーブルあたりの人数制限が廃止 !?

622日からレストランにおける着席の義務が解除 !?

この記事は、連日、在スイス日本国大使館から届く情報とスイス連邦政府のサイトを元に作成。

511日からレストラン・バーの営業が再開可能だけど、条件がある !? 

5月11日からレストラン・バーの営業が再開可能だけど、条件がある !? 

使用の画像 : RiyoBlog

4月29日、スイス連邦政府は、レストラン・バーの営業は、次の条件を満たせば、5月11日に再開可能と発表した。

・各テーブル4人以下、もしくは親子グループのみ。

・グループ間は2m以上確保、もしくは適切な仕切り壁があること。

ご紹介の写真は、8月15日のヴォー州の Nyon(ニオン)。路上に作ったテラス席に、前述の条件通りになっているように見える。

スイス連邦政府プレスリリース(4月29日)

https://www.admin.ch/gov/fr/accueil/documentation/communiques.msg-id-78948.html

在スイス日本国大使館・領事メール(4月29日)

https://www.ch.emb-japan.go.jp/files/100050300.pdf

5月11日は、都市封鎖(ロックダウン)緩和の第2段階の開始日だった。

義務教育の再開・公共交通機関の運行の正常化とともに、お店やレストランの再開もだ。

55日、レストラン・バーが再開の準備で、トントンカチカチ、路上にはネジが転がっていた !?

5月5日、レストラン・バーが再開の準備で、トントンカチカチ、路上にはネジが転がっていた !?

使用の画像  : Pexels

5月5日の朝のジュネーブ、雨が降りしきる中、レマン湖から遠くない地区、Pâquis (パキ)を歩いていたら、路上で作業をしている人たちがいた。

路上にテラス席を作るために、足場を組む作業している人たちだ。路上にはネジが転がっていた。

歩道が広い場合は、歩道にテーブルを設置できるが、歩道が狭い場合は、車道の端に、歩道と同じ高さになるように台を設置して、テラス席を作る。

1ヶ月半以上、商店もテイクアウト以外のレストランも閉まっていたので、街がにぎやかになるのを感じた。

街・人・経済の活性化を期待するところだが、レストラン・バーが再開しても、「正直、トイレ・手洗い・衛生の不安が大きい」と言う人も多かった。

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511日、ジュネーブもレストラン・バーが再開した !

5月11日、ジュネーブもレストラン・バーが再開した !

使用の画像 : RiyoBlog

ご紹介の写真は、12日のお昼頃に撮影。

レストラン内には、お客さんがチラホラ入っていた。テラス席に人がいないのは、急に気温が下がって寒いからだった。

Salon de thé (サロン・ド・テ)やカフェには、パソコンで作業している人や、新聞を読んでいる人や、オシャベリを楽しんでいる人がガラス越しに見えた。

街に活気が戻ってきたのは嬉しい。

私も5月後半ぐらいから、エスプレッソを片手に、知人とカフェで会った。

次の2つの記事で、5月のカフェの様子も街の様子とともにお伝えしている。

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66日から、レストランでの1テーブルあたりの人数制限が廃止 !?

6月6日から、レストランでの1テーブルあたりの人数制限が廃止 !?

使用の画像 : RiyoBlog

5月27日、スイス連邦政府は、行動制限措置が段階的な緩和を発表。

レストランに関しては、6月6日から、次の措置が取られた。

・レストランでの1テーブルあたりの人数制限が廃止

4人を超える場合、代表者の連絡先登録が義務化

ご紹介の写真は、7月31日。多くのレストラン・バーは、屋外のテラス席を主に使う。

場所や時間帯によっては、かなり空いている。混み混みになっていないテラスで、のんびりする事もできる。

在スイス日本国大使館・領事メール(5月27日)

https://www.ch.emb-japan.go.jp/files/100059403.pdf

3月16日に発足した「非常事態」が、6月19日付で「特別事態」に引き下げられる事もあり、レストラン・カフェ・バーで楽しむ人が増えた。

しかし、6月後半から感染者が増える事となる。一進一退と言う感じだ。

622日からレストランにおける着席の義務が解除 !?

6月22日からレストランにおける着席の義務が解除 !?

使用の画像  : Pexels

6月19日、スイス連邦政府は、スイスにおける「新型コロナウイルス感染症予防のための行動制限措置」について、2020年6月22日からほとんどの措置を廃止すると発表した。

行動制限措置の措置には、レストランも含まれた。

レストランなどにおける制限などの解除は、次の通り。

・レストランにおける着席の義務が解除される。

・レストラン、ディスコおよびナイトクラブの営業時間制限が解除される。

スイス連邦政府プレスリリース(6月19日)

https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/media-releases.msg-id-79522.html

在スイス日本国大使館・領事メール(6月19日)

https://www.ch.emb-japan.go.jp/files/100066307.pdf

「着席の義務の解除」とは、クラブ・ディスコやバーのカウンターで、立ったまま飲み物片手に、オシャベリが楽しめると言う事だが、レストラン・カフェでは特に変わらない。

ヨーロッパでは「立ち食いそば」みたいに立ったまま食べる習慣はない。

ちなみに、クラブ・ディスコの再開は、6月6日からだったようだ。

まとめ

【コロナ禍のスイスのレストランの営業再開の様子・2020年5月〜6月】飲食店関係の対策も「手探り」 !?

使用の画像 : RiyoBlog

本記事では、下記の順で、「コロナ禍、2020年5月~6月のスイスのレストラン・バーの営業再開」について、在住者の視点でご紹介した。

511日からレストラン・バーの営業が再開可能だけど、条件がある !?

55日、レストラン・バーが再開の準備で、トントンカチカチ、路上にはネジが転がっていた !?

511日、ジュネーブもレストラン・バーが再開した !

66日から、レストランでの1テーブルあたりの人数制限が廃止 !?

622日からレストランにおける着席の義務が解除 !?

自信ありげに措置など発表している政府も、「手探り状態」。

誰にとっても「未曾有の事態」だと思い、ミスや思い違いが色んなレベルであるのを前提に、情報を見て、行動した方がいい。

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