2020年5月・6月のスイスでは、次々と新型コロナウイルスの対策で行われた都市封鎖(ロックダウン)や措置が緩和されていった。
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私は、ジュネーブ州に住む中学生2人にインタビューしてみた。
本記事では、次の順に、2020年5月・6月のスイスの義務教育の開校・授業の様子・理想の1クラスの人数について、まとめてご紹介する。
・開校前のスイスの義務教育の小・中学校・幼稚園に関するポイントと疑問点
・2020年5月11日、ジュネーブの義務教育も開校した ! でも、いきなり通常の授業ではない !?
・2020年6月6日、「半日授業」だけど勉強する量は半分じゃない !?
・2020年6月11日、「義務教育の授業は、何人が理想?」中学生にインタビューしてみた
開校前のスイスの義務教育の小・中学校・幼稚園に関するポイントと疑問点
使用の画像 : Pexels
5月1日付け、swissinfo.ch の記事から引用・ご紹介。
・義務教育の小中学校や幼稚園の休校を解除は、第2段階の5月11日。(4月29日、連邦政府発表。)
・ただし実際に開校するか、どのような衛生対策を講じるかは各州の判断に委ねられる。
・政府は、専門家の意見などを元に「子供はパンデミックの媒介者ではない」として学校の再開を決めた。
しかし、それと異なる研究結果が一部で報じられ、不安を訴える親や教師も出てきている。
だが政府は「学校の再開に問題はない。親と教師に(感染の)危険はない」としている。
スイスは地方自治制度の政治システムなので、義務教育も各州の判断に委ねられる部分がある。
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学校での授業再開について、Twitterで、スイスの状況と同じく、ヨーロッパ在住の親御さんも不安を漏らしていた。
2020年5月11日、ジュネーブの義務教育も開校した ! でも、いきなり通常の授業ではない !?
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ジュネーブに住む13歳の中学生によると、開校後の最初の数週間の授業のやり方は、次の通り。
登校後の彼女の感想は、次の通りだ。
・「1メートル離れている規則」があるはずなのに、生徒同士が2~3センチぐらいの距離になっている時がある。
・手などを消毒する消毒液が、変なニオイがする。
彼女は、都市封鎖(ロックダウン)期間中、1ヶ月半以上、ジュネーブ市内を離れ、両親と別の州の山荘にこもっていた。
山荘にいたとは言え、アウトドアを楽しむと言うより、パソコンの前でリモート授業・語学のレッスン・友達とのチャット三昧・アニメ視聴の毎日だったようだ。
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5月11日に開校して、リアルでお友達と会えて嬉しそうだったが、「新しい習慣」に慣れるまでチョット大変だ。
5月11日から再開された学校の教室を使った義務教育の授業について、別の13歳の中学生にインタビューした。
2020年6月6日、「半日授業」だけど勉強する量は半分じゃない !?
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ジュネーブ州の公立中学校の授業のロックダウン(都市封鎖)前と後の違いは、次の通りだ。
・20人前後のクラスを午前の部・午後の部の2つに分け、10人前後で授業を行なっているところが多い。
・しかし、ロックダウン(都市封鎖)前の通常の授業では、20人の生徒が朝から午後4時ごろまで授業を受けていた。
・現在、学校で授業を受ける時間は、ロックダウン(都市封鎖)前に比べ、ほぼ半分と言える。
私は、インタビューした中学生に質問。
答えは次の通り。
つまり10人前後のクラスは、集中して授業が受けられ、ダラダラやるより効率的でいいらしい。
「半日授業」について、私がインタビューした公立中学に通う13歳の中学生の話をまとめると、次の通りだ。
・宿題・課題は、通常の授業より多い。
・1日3時間ほど授業があるが、休憩はなし。
・先生は2回同じ授業をする事になる。
・先生が教える時間は、ロックダウン(都市封鎖)前と変わっていないはず。
・水曜の午前は、補講。授業についていけなかったりしたら、補講を受けることができる。
(水曜の午後は、元々授業がない。)
1クラス10人程度で、通常より半分の時間で授業を受けるのは、短い時間でこなさなければいけないので、先生も生徒も集中する。
3時間ぶっ続けなので、トイレには事前に行っておく必要がある。
補講を受ける必要がなければ、水曜は1日、自分でやる事を決められる。学校の宿題・課題を終えたら、読書・楽器の練習やレッスン・語学のレッスンなどできる。
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生徒や先生や学校によるが、10人前後の半日授業、私が受けたかった。
そして、前述のジュネーブ州の中学生2人に、義務教育の授業は、1クラスに何人が理想か聞いてみた。
2020年6月11日、「義務教育の授業は、1クラス何人が理想?」中学生にインタビューしてみた
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スイス・ジュネーブ州の中学校のクラスの通常の人数は、20人前後。
5月11日から6月5日まで、通常の人数の半分で授業をが行われていたが、6月8日から通常モードになった。
公立中学に通う13歳の中学生2人の答えは、次の2つのポイントにまとめられる。
・1クラス10人の方が、進みが速くて、効率的でいい。
・1クラス20人は、無駄が多く効率が悪いが、友達に会えるのがいい。
違う学校に行っている中学生2人だが、答えは同じだ。
1クラス10人で、午前中か午後だけの「半日授業」だと、宿題は多いものの、学校以外に時間が使える。
とは言うものの、親が仕事で家にいない場合は、学校が朝から16時ごろまである方が便利だ。医師・アーティストなど、親が在宅でできない仕事もある。
まとめ
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本記事では、下記の順に、2020年5月・6月のスイスの義務教育の開校・授業の様子・理想の1クラスの人数について、まとめてご紹介した。
・開校前のスイスの義務教育の小・中学校・幼稚園に関するポイントと疑問点
・2020年5月11日、ジュネーブの義務教育も開校した ! でも、いきなり通常の授業ではない !?
・2020年6月6日、「半日授業」だけど勉強する量は半分じゃない !?
・2020年6月11日、「義務教育の授業は、何人が理想?」中学生にインタビューしてみた
みなさんの中学校生活、親御さんから見たお子さんの中学校の授業は、どんな感じですか?
私は、東京で中学校生活を送りましたが、1クラス40人弱でした。
少人数制の短い時間の授業を受けたかったです。読書・楽器の練習やレッスン・語学の勉強・デッサン・スポーツ・ゲームなどする時間が増えますからね。
コメントがありましたら、記事下のコメント欄かTwitterへお送りください。
大変参考になりました。1クラスの人数が少ないから効率良く早いテンポで授業が出来るのは羨ましい限りです。
日本の義務教育はあまりに非効率ですね。クラスの人数が多いから、教員は授業の中身より管理に比重がある感じです。
教育予算を今の倍にして他の先進国並みにして欲しいと思いました。
— hideo_igarashi (@igarashi_hideo) July 20, 2020
「・1クラス10人の方が、進みが速くて、効率的でいい。
・1クラス20人は、無駄が多く効率が悪いが、友達に会えるのがいい。」↑
そうだなあと思います。
授業によってクラス人数を変えても良いですよね。
先生にも生徒に合わせて個別に関わり方を変えていける教育指針と人的余裕が欲しいです。 https://t.co/jLsGTsfsgQ— Hahahatowarau (@Hahahatowarau) July 21, 2020
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