都市封鎖(ロックダウン)中の3月後半~4月後半、ジュネーブの街は犬のフンだらけだった。
理由は、「犬のフンを始末しない飼い主」が多い上、ジュネーブ市の清掃がほとんどなかったからだ。
「ロックダウン緩和」期間に入ってからは、清掃が若干あった。しかしロックダウン前とは違い、タバコの吸い殻や小さいゴミをバキュームで吸い取るだけで、水を使った清掃はなかったようだ。
路上のフンに対する生理的嫌悪もだが、それ以上に「動物~ヒトの新型コロナウイルスの感染」が気になった。フンが落ちている歩道には、小さい子供も歩く。
ロックダウン中に街を歩いて、改めて思った「改善できる公衆衛生のポイント」は、次の3つだ。
・飼い主は、犬のフンを片付ける。
・定期的に街を清掃する。
・帰宅時に、漂白剤・洗剤が染み込んでいる濡れ雑巾で靴底を拭く。モチロン靴は玄関で脱ぎ、スリッパに履き替える。
時は、新型コロナウイルスが拡大したり収束したりを繰り返す「コロナ禍」。市民の1人1人が、もっと衛生に配慮した方がいいのではないか?
本記事では、次の順に、3月後半~4月後半の「ジュネーブの街の汚れ」と、4月後半~5月後半の「街の清掃の様子」をご紹介する。
・ロックダウン中、犬のフンだらけだったジュネーブ【閲覧注意】
・ロックダウン緩和中、再開されたジュネーブの街の清掃
・外出から帰って来た時にした方がいい事
ロックダウン中、犬のフンだらけだったジュネーブ【閲覧注意】
使用の画像 : Pexels
フランスの首都パリからスイスのジュネーブに越してきて私が思った事。
スイスは、キレイで清潔。
パリは、花の都、芸術の都。文化・芸術が栄え、世界屈指の専門教育の機関があり、世界中から知識人が集まる。
しかし、「街が清潔か?」と言うと、首を縦に振れない。
パリもモチロン清掃されているが、ジュネーブより人口が多い。汚れも多い。犬のフンも多い。
しかしロックダウン中のジュネーブは、あのパリより汚かった。犬のフンだらけ。
ジュネーブは、金融が栄え、国際機関が連なり、世界中から人が訪れる。キレイだと思っていた街に犬のフンが溢れると、「公衆衛生」について改めて考えざるをえない。
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次の順に、画像とともに、ロックダウン中の3月後半~4月後半の「ジュネーブの街の汚れ」をお伝えする。
・車の乗り降りの時に、犬のウンコに足を突っこんじゃった形跡
・汚れは犬のフンだけでなく、オシッコ・タバコの吸い殻・ティッシュ…
・もはや、「オープンな公衆便所」としか言えない道路
閲覧注意。
車の乗り降りの時に、犬のウンコに足を突っこんじゃった形跡
使用の画像 : RiyoBlog
ご紹介の写真は、2020年3月27日に撮影。
車から降りた人が、犬のウンコに足を突っこんじゃったんだろう。悲劇である。
しかも、滑った形跡も。バナナの皮じゃあるまいし。
3月半ばからロックダウンが始まったとは言え、スイスは外出禁止ではなく用があれば出歩いた。
3月後半に、犬のフンが街から消えず増えるばかりなので、記録に写真を撮り始める。
汚れは犬のフンだけでなく、オシッコ・タバコの吸い殻・ティッシュ…
使用の画像 : RiyoBlog
ご紹介の写真は、2020年4月11日に撮影。まだロックダウン中だ。
スーパーに入るのに何10メートルも路上に並ばなければならず、手持ち無沙汰。目の前の建物の入り口付近があまりにも汚く、シャッターボタンを押した。
ジュネーブでこんなに汚い路上は、初めて見た。今までにも、あったのかも知れないが、気がつかなかったと言うべきか。
もはや、「オープンな公衆便所」としか言えない道路
使用の画像 : RiyoBlog
ご紹介の写真は、2020年4月14日に撮影。ロックダウン中。
この犬のウンコは、「ビチグソ過ぎて袋に入れられなかった」と飼い主が言い訳できない。
しかも、飼い主が犬のウンコをやりっぱなしにした場所は、道の隅ではなく、多くの人が足を踏み入れる横断歩道の手前。
すぐ近くに幼児が歩いていた。ベビーカーで外出する時も、犬のウンコには要注意だ。
そこから数メートル先に、恐ろしい一角を発見。犬の糞尿にまみれている建物の角だ。
使用の画像 : RiyoBlog
犬は、1匹がオシッコをすると、他の犬たちもそこでオシッコやウンチをする習性があるのだろう。
しかし、道路は犬のトイレじゃない。もはや、「オープンな公衆便所」としか言えない道路が増えた4月半ばのジュネーブ。
次に、ロックダウン緩和中、再開されたジュネーブの「街の清掃の様子」をご紹介する。
ロックダウン緩和中、再開されたジュネーブの街の清掃
使用の画像 : RiyoBlog
ご紹介の写真は、2020年4月28日に撮影。4月27日に、ロックダウン緩和第1段階が開始。街に人が増えた。
駅の裏で、路上の清掃をしている所を発見。2人の清掃員が目視で歩道のゴミを見つけたらバキュームして歩いている。
街の中の清掃には、様々なやり方がある。
使用の画像 : RiyoBlog
ご紹介の写真も、同日4月28日に撮影。車道を清掃する車だ。
一般の車より幅が狭く、小回りが利くように出来ている。タバコの吸い殻やレシート、ティッシュ、街路樹の落ち葉などをバキュームする。
ロックダウン中は見かけなかったが、水を出しながら、車両の前についているブラシで擦りながら清掃しているのも普段は見かける。
5月末になると、街のあちこちで清掃車をよく見かけるようになった。
使用の画像 : RiyoBlog
ご紹介の写真は、2020年5月29日に撮影。
ロックダウン解除に向けて、ジュネーブが観光客も迎える「通常の生活」に戻ろうとしているのかと思ったが、「街の清掃」は衛生を保つために必要だ。
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最後に、「外出から帰って来た時にした方がいい事」をお伝えする。
外出から帰って来た時にした方がいい事
使用の画像 : Pexels
靴を屋内や室内でも履く文化圏で、「外出から帰って来た時にした方がいい事」は、次の通りだ。
・帰宅時に、漂白剤・洗剤が染み込んでいる濡れ雑巾で、靴底を拭く。
・靴は玄関で脱ぎ、スリッパに履き替える。
・玄関は、漂白剤・洗剤が染み込んでいる濡れ雑巾で掃除する。
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まとめ
使用の画像 : RiyoBlog
本記事では、下記の順に、3月後半~4月後半の「ジュネーブの街の汚れ」と、4月後半~5月後半の「街の清掃の様子」をご紹介した。
・ロックダウン中、犬のフンだらけだったジュネーブ
・ロックダウン緩和中、再開されたジュネーブの街の清掃
・外出から帰って来た時にした方がいい事
「街の清掃」も大切だが、市民1人1人が次の事に留意するべきだ。
・飼い犬のフンは、自分で片付ける。
・タバコの吸い殻・ゴミは、道に投げ捨てない。
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