【COVID19 の第1波の都市封鎖・2020年3月】スイスのロックダウンはイタリア・フランスより緩かった !?

2020年8月26日
2021年6月9日
日常生活

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2020年3月16日に、スイス連邦政府は「感染症法に基づく非常事態宣言」を発表したが、記者会見では「遅すぎる決定じゃなかったのか？」と言う質問が出た。

2月の終わりに、スイスでも「新型コロナウイルス」の感染が報告され始め、日本語の授業の合間に学習者さんと「感染を広げないための解決法」について話し合った。

私たちが考えついた事は、政府の決定とほとんど同じだ。

・国境を閉鎖。

・ライフライン以外の全てのお店・施設の閉鎖。

・家にいて、できるだけ人に会わない。

なので、2週間後の3月16日に、スイス連邦政府が「非常事態宣言」を発表し、都市封鎖（ロックダウン）がいきなり始まっても、「やっと決断したのか」と言う感想だった。

とは言え、スイスのロックダウンは、イタリア・スペイン・フランスより緩かった。「外出禁止令」もなく、散歩・買い物が自由にできたのだ。

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【第1波の都市封鎖・2020年3月】スイスのロックダウンはイタリア・フランスより緩かった !?

物流は滞らないから、食料品・日常品の買い占めをしないように通達されていたが、実際は、軽いパニックの市民が多かった。

第1波のロックダウンを通して学んだ事は、第2波や別の感染症に生かした方がいい。

・ニュース、様々な最新情報をキャッチしておく。

・社会的混乱があるのも考慮して、ロックダウンなどを準備しておく。

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本記事では、次の順に、3月にスイス連邦政府が発令した「非常事態宣言」「ロックダウン」と在住者の視点をご紹介する。

・2020年3月16日、スイスもロックダウン !

・スイスは「ロックダウン」とは言え、「外出禁止令」もなく、散歩・買い物が自由にできた !?

・「ロックダウン」に伴い、スーパーで食料品の買い占めがあった !?

この記事は、連日、在スイス日本国大使館から届く情報とスイス連邦政府のサイトを元に作成。

1 2020年3月16日、スイスもロックダウン !
2 スイスは「ロックダウン」とは言え、「外出禁止令」もなく、散歩・買い物が自由にできた !?
3 「ロックダウン」に伴い、スーパーで食料品の買い占めがあった !?
4 まとめ

2020年3月16日、スイスもロックダウン !

使用の画像 : Pexels

2020年3月16日、スイス連邦政府とソマルーガ大統領は、「感染症法に基づく非常事態宣言」を発表した。

発表時間は、3月16日17時45分。

この時点で、スイス国内感染者は1680人。

北イタリアと隣接するスイス・ティチーノ州の状況を見ていたので、次のように都市封鎖（ロックダウン）が発表され、内心ホッとした。

3月16日深夜より、4月19日まで食料品店と薬局を除く全ての店舗・飲食店・娯楽施設を閉鎖。

発表の内容は次の通りだった。

・国境管理 : 周辺各国との国境でも入国制限を実施。既にイタリアからは滞在・労働許可を持つ人やスイス人に限定していたが、同様の措置をドイツ、オーストリア、フランスとの国境でも適用。貨物輸送は対象外。

・移動・イベントの制限 : スイス国内での移動制限はないが、葬儀を除いてあらゆる行事の開催を禁止。

・教育関係 : ジュネーブ州政府は3月13日に発表。　　　

3月16日から、公私にかかわらず全ての義務教育機関・高等教育機関・保育園を閉鎖する。

同日から、組織の執行部と協議しながら、子供の面倒を見ることができない親のため、保育園と小学校で最小限の子供預かりサービスが組織される。

中学校・高校・高等教育機関では、オンライン教育・自宅での勉強のための措置が実施される。

専門学校では、家族の必要性に応じて組織の執行部と協議しながら受入れが行われる。治療教育局は運営を維持する。

閉鎖対象外 : テイクアウト食品店、ガソリンスタンド、銀行、公共機関など

次の商店・施設は、営業停止・閉鎖。

・食料品店・薬局を除く全ての店舗（レストラン、バー）

・娯楽施設（図書館、美術館、コンサートホール、劇場、スポーツセンター、スイミングプール、スキー場）

・その他十分な対人距離を確保できない業種（ヘアサロン、ネイルサロン等）の閉鎖。

ご紹介の動画は、3月16日のスイス連邦政府の「非常事態宣言」の発表と記者会見だ。

スイス連邦政府・プレスリリース（3月16日）（ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語）

https://www.admin.ch/opc/fr/official-compilation/2020/783.pdf

在スイス日本国大使館・領事メール（3月16日）

https://www.ch.emb-japan.go.jp/files/100022233.pdf

スイスは「ロックダウン」とは言え、「外出禁止令」もなく、散歩・買い物が自由にできた !?

使用の画像 : RiyoBlog

ご紹介の写真は、3月18日のトラムの中。ご覧の通り、乗客はかなり少ない。

しかしスイスは、スペイン・イタリア・フランスのような「外出禁止令」はなかった。

3月16日以降でも、天気がいい日には、ジュネーブでは、散歩・ジョギングなどにレマン湖沿い・公園・道などに人が出ていた。

スイスは「ロックダウン」とは言え、「外出禁止令」もなく、散歩・買い物が自由にできた !?

使用の画像 : RiyoBlog

ご紹介の写真は、3月15日の湖岸。人出が多く、グループで盛り上がっている若者も多かった。

「非常事態宣言」が出ても、「外出禁止令」がないので、ジュネーブの湖の周りは人が多く批判を浴びた。

ヨーロッパの春から夏に向かう季節は、太陽を浴びようと外に出る人が多い。

とは言え、私は、3月16日にソマルーガ大統領が発表した「感染症法に基づく非常事態宣言」の数週間以上も前から、外出は最低限にし、町の中心部には行かなかった。

パニックもなさそうなスイスだが、スーパーで食料品・日常品の買い占めはあった。

「ロックダウン」に伴い、スーパーで食料品の買い占めがあった !?

使用の画像 : Pexels

ご紹介の記事で、3月16日前後から、スーパーで食料品・日常品の買い占めが起こり、スーパーの棚がガラ空きになった事をお伝えしている。

ロックダウン中、ジュネーブの人はどんな生活をしていたの？【2020年3月・4月の在住者レポート】

食料品・日常品などの備蓄は、次の事を考えて、パニックになる前にしておいた方がいい。

・都市封鎖（ロックダウン）

・社会的混乱